新古今和歌集 巻第十二 恋歌二 1121番
よそながら
よそながらでも、怪しいとだけでも思ってほしい。恋をしない人の袖の色だろうか、いやそうではない。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕摂政太政大臣が百首歌を詠ませました時に。
よそながらでも、怪しいとだけでも思ってほしい。恋をしない人の袖の色だろうか、いやそうではない。
意訳
よそごとでもいいから、せめて怪しいとくらいは思ってほしい。紅の涙に染まったこの袖の色が、恋をしていない人の袖の色だろうか。
語釈・文法注
- かし
- 念を押す。
和歌
- 作者
- 高松院右衛門佐(たかまついんのうえもんのすけ) 生没年未詳(十二世紀)
高松院(姝子内親王。二条天皇の中宮)に仕えた女房。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十二・恋歌二・1121番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「攝政太政大臣、百首の歌よませ侍りけるに」(摂政太政大臣が百首歌を詠ませました時に)。
修辞
- 三句切れ
- 三句切れ。
解説
高松院右衛門佐の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、204頁(コマ112)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日