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新古今和歌集 巻第十二 恋歌二 1119番

なげかずよ

藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね)

嘆くまいよ。今はもう同じことだ。名取川の瀬々の埋もれ木のように、朽ちはてても。

作者
攝政太政大臣(藤原良経(後京極摂政))
  1. 1千五百番せんごひやくばん千五百番せんごひやくばんせんごひゃくばん歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに詞書
  2. 2なげかずよなげかずよなげかずよ初句
  3. 3今いま今いまいまはははたおなじたおなじたおなじ二句
  4. 4名取川なとりがは名取川なとりがはなとりがわ三句
  5. 5瀨々せぜ瀨々せぜせぜののの埋木うもれぎ埋木うもれぎうもれぎ四句
  6. 6朽く朽くくちはてぬともちはてぬともちはてぬとも結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕千五百番歌合で詠んだ歌。

嘆くまいよ。今はもう同じことだ。名取川の瀬々の埋もれ木のように、朽ちはてても。

意訳

もう嘆きはしない。今となっては同じことだ。浮き名を立てた私は、名取川の瀬々の埋もれ木のように朽ちはててもかまわない。

語釈・文法注

今はた同じ
今はもう同じこと。

和歌

作者
藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね) 1169–1206
九条兼実の子。摂政・太政大臣に至った。『新古今和歌集』の仮名序を書き、和歌所の寄人の筆頭として撰集を主導した。叔父の慈円や藤原定家ら御子左家の歌人を庇護し、清新で格調の高い歌を詠んだ。書にもすぐれ、後京極流の祖とされる。『新古今和歌集』に七十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第十二・恋歌二・1119番
歌体
短歌
状況
詞書「千五百番歌合に」(千五百番歌合で詠んだ歌)。

修辞

初句切れ
初句切れ。
本歌取り
元良親王「わびぬれば今はた同じ難波なる身をつくしても逢はむとぞ思ふ」をふまえる。

解説

良経の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、204頁(コマ112)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日