新古今和歌集 巻第十二 恋歌二 1117番
須磨の蜑の
須磨の海人の袖に吹き越す潮風のように、慣れ親しむとはしても、手にもとどまらない。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕「海辺恋」という題を詠んだ歌。
須磨の海人の袖に吹き越す潮風のように、慣れ親しむとはしても、手にもとどまらない。
意訳
須磨の海人の袖を吹き越していく潮風のように、あの人とは慣れ親しんでいるようでいて、手にとどめることができない。
語釈・文法注
- なる
- 「馴る」と風が「鳴る」を掛ける。
和歌
- 作者
- 藤原定家(ふじわらのさだいえ(ていか)) 1162–1241
藤原俊成の子。『新古今和歌集』の撰者の一人で、のち『新勅撰和歌集』を単独で撰び、『小倉百人一首』を選んだとされる。妖艶・有心の美を追求した新古今時代の代表的歌人。日記『明月記』、歌論書『近代秀歌』『毎月抄』がある。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十二・恋歌二・1117番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「海邊戀といふことをよめる」(「海辺恋」という題を詠んだ歌)。
修辞
- 序詞
- 「須磨の蜑の袖に吹きこす汐風の」が「なる」を導く。
解説
定家の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、203頁(コマ111)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日