古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十二 恋歌二 1107番

思ひあまり

藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい))

思いあまって、あなたのいる方の空を眺めると、霞を分けて春雨が降っている。

作者
皇太后宮大夫俊成(藤原俊成)
  1. 1雨あめ雨あめあめのののふるふるふる日ひ日ひひ、、、女をんな女をんなおんなにつかはしけるにつかはしけるにつかわしける詞書
  2. 2思おも思おもおもひあまりひあまりいあまり初句
  3. 3そなたのそなたのそなたの空そら空そらそらををを二句
  4. 4ながむればながむればながむれば三句
  5. 5霞かすみ霞かすみかすみををを分わ分わわけてけてけて四句
  6. 6春雨はるさめ春雨はるさめはるさめぞふるぞふるぞふる結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕雨の降る日、女に贈った歌。

思いあまって、あなたのいる方の空を眺めると、霞を分けて春雨が降っている。

意訳

恋しさに耐えかねて、あなたのいる方角の空を眺めていると、霞を分けて春雨が降ってくる。私の涙のように。

語釈・文法注

和歌

作者
藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい)) 1114–1204
藤原定家の父。『千載和歌集』を撰び、歌論書『古来風体抄』を著した。余情と「幽玄」を重んじる歌風で、御子左家の歌学の基礎を築き、新古今時代の歌人たちを導いた。法名は釈阿。
出典
『新古今和歌集』巻第十二・恋歌二・1107番
歌体
短歌
状況
詞書「雨のふる日、女につかはしける」(雨の降る日、女に贈った歌)。

解説

俊成の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、201〜202頁(コマ110)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日