新古今和歌集 巻第十二 恋歌二 1088番
かくとだに
こうだとさえ思う心を言わずに、岩瀬山の下を行く水が草に隠れるように。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕恋の歌をたくさん詠みました時に。
こうだとさえ思う心を言わずに、岩瀬山の下を行く水が草に隠れるように。
意訳
あなたを思っているということさえ口に出さずにいる。岩瀬山のふもとを流れる水が草に隠れて見えないように。
語釈・文法注
- いはせ
- 「言はせ」と「岩瀬」を掛ける。
和歌
- 作者
- 藤原実定(ふじわらのさねさだ) 1139–1191
右大臣藤原公能の子で、藤原俊成の甥。左大臣に至った。後徳大寺左大臣と呼ばれる。管絃にもすぐれ、『平家物語』には福原遷都の後に旧都を訪ねる逸話がある。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十二・恋歌二・1088番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「戀の歌あまたよみ侍りけるに」(恋の歌をたくさん詠みました時に)。
修辞
- 掛詞
- 「いはせ」に「言はせ」と「岩瀬」。
解説
実定の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、198頁(コマ109)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日