古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十二 恋歌二 1085番

君戀ふと

源俊頼(みなもとのとしより)

あなたを恋しく思って、鳴海の浦の浜楸のように、涙にしおれてばかりで年を過ごすことだ。

作者
俊賴朝臣(源俊頼)
  1. 1年とし年としとしををを經へ經へへたるたるたる戀こひ戀こひこいといへるといへるといえる心こころ心こころこころをををよみよみよみ侍はべ侍はべはべりけるりけるりける詞書
  2. 2君きみ君きみきみ戀こ戀ここふとふとうと初句
  3. 3なるみのなるみのなるみの浦うら浦うらうらののの二句
  4. 4濱はま濱はまはま楸ひさぎ楸ひさぎひさぎ三句
  5. 5しをれてのみもしをれてのみもしおれてのみも四句
  6. 6年とし年としとしををを經ふ經ふふるかなるかなるかな結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕「年を経たる恋」という題を詠みました歌。

あなたを恋しく思って、鳴海の浦の浜楸のように、涙にしおれてばかりで年を過ごすことだ。

意訳

あなたを恋い慕うばかりで、鳴海の浦の浜楸が潮に濡れてしおれるように、涙にしおれたまま年を重ねている。

語釈・文法注

なるみ
「成る身」と「鳴海」を掛ける。
浜楸
浜辺の久木。

和歌

作者
源俊頼(みなもとのとしより) 1055?–1129?
大納言源経信の子。白河院の命で五番目の勅撰集『金葉和歌集』を撰んだ。新しい題材や言葉を大胆に取り入れた歌風で、歌論書『俊頼髄脳』を著した。
出典
『新古今和歌集』巻第十二・恋歌二・1085番
歌体
短歌
状況
詞書「年を經たる戀といへる心をよみ侍りける」(「年を経たる恋」という題を詠みました歌)。

修辞

掛詞
「なるみ」に「成る身」と「鳴海」。

解説

俊頼の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、197〜198頁(コマ108)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日