古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十二 恋歌二 1082番

なびかじな

藤原定家(ふじわらのさだいえ(ていか))

なびくまいよ。海人の藻塩火を焚きはじめて、煙は空にくすぶって苦しんでも。

作者
藤原定家朝臣(藤原定家)
  1. 1攝政太政大臣せつしやうだいじやうだいじん攝政太政大臣せつしやうだいじやうだいじんせっしょうだいじょうだいじんののの家いへ家いへいえののの百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに詞書
  2. 2なびかじななびかじななびかじな初句
  3. 3蜑あま蜑あまあまのもしほのもしほのもしお火び火びび二句
  4. 4たきそめてたきそめてたきそめて三句
  5. 5煙けぶり煙けぶりけぶりははは空そら空そらそらににに四句
  6. 6くゆりわぶともくゆりわぶともくゆりわぶとも結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕摂政太政大臣の家の百首歌合で。

なびくまいよ。海人の藻塩火を焚きはじめて、煙は空にくすぶって苦しんでも。

意訳

あの人はなびいてはくれないだろう。海人が藻塩を焼く火を焚きはじめ、その煙が空にくすぶり悩むように、私が恋い焦がれて苦しんでも。

語釈・文法注

くゆる
くすぶる。思い悩む。

和歌

作者
藤原定家(ふじわらのさだいえ(ていか)) 1162–1241
藤原俊成の子。『新古今和歌集』の撰者の一人で、のち『新勅撰和歌集』を単独で撰び、『小倉百人一首』を選んだとされる。妖艶・有心の美を追求した新古今時代の代表的歌人。日記『明月記』、歌論書『近代秀歌』『毎月抄』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第十二・恋歌二・1082番
歌体
短歌
状況
詞書「攝政太政大臣の家の百首の歌合に」(摂政太政大臣の家の百首歌合で)。

修辞

初句切れ
初句切れ。
倒置
倒置。

解説

定家の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、197頁(コマ108)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日