古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1079番

逢ふまでの

相模(さがみ)

逢うまでの、海松布を刈れるような潟もない。まだ浪に慣れない磯の海人は。

作者
相模
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2逢あ逢あおふまでのふまでのうまでの初句
  3. 3みるめみるめみるめ苅か苅かかるべきるべきるべき二句
  4. 4かたぞなきかたぞなきかたぞなき三句
  5. 5まだまだまだ浪なみ浪なみなみなれぬなれぬなれぬ四句
  6. 6磯いそ磯いそいそののの蜑あま蜑あまあま人びと人びとびと結句

引用の仕方

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現代語訳

逢うまでの、海松布を刈れるような潟もない。まだ浪に慣れない磯の海人は。

意訳

まだ浪に慣れない磯の海人が海松布を刈る潟も知らないように、恋に不慣れな私は、あの人に逢う手だてもわからない。

語釈・文法注

みるめ
「海松布」と「見る目」を掛ける。
かた
「潟」と「方(方法)」を掛ける。

和歌

作者
相模(さがみ) 生没年未詳(十一世紀)
相模守大江公資の妻だったことから相模と呼ばれた。のち一条天皇の皇女脩子内親王に仕えた。歌合で活躍した女房歌人。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1079番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「みるめ」に「海松布」と「見る目」、「かた」に「潟」と「方」。
三句切れ
三句切れ。
体言止め
体言止め。

解説

相模の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、196頁(コマ108)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日