新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1074番
しるべせよ
道案内をしてくれ、跡もない浪の上を漕ぐ舟の、行方も知らない八重の潮風よ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
道案内をしてくれ、跡もない浪の上を漕ぐ舟の、行方も知らない八重の潮風よ。
意訳
はるかな海を吹く潮風よ、道しるべになっておくれ。跡も残らない浪の上を漕いでいく舟のように、私の恋は行方もわからないのだから。
語釈・文法注
- しるべ
- 道案内。
和歌
- 作者
- 式子内親王(しょくしないしんのう) ?–1201
後白河天皇の皇女。賀茂の斎院を務めた。藤原俊成に和歌を学び、内に秘めた激しい情を静かな調べで詠んだ。『新古今和歌集』に女性歌人として最も多い四十九首が入る。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1074番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 初句切れ
- 初句切れ。
- 体言止め
- 体言止め。
解説
式子内親王の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、195頁(コマ107)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日