古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1064番

我が戀は

伊勢(いせ)

わが恋は、荒磯の海の風が激しいので、しきりに寄せる浪の絶え間もないようだ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
伊勢
  1. 1我わ我わわががが戀こひ戀こひこいははは初句
  2. 2有磯ありそ有磯ありそありそののの海うみ海うみうみののの二句
  3. 3風かぜ風かぜかぜをををいたみいたみいたみ三句
  4. 4頻しき頻しきしきりにりにりに寄よ寄よよするするする四句
  5. 5波なみ波なみなみのまもなしのまもなしのまもなし結句

引用の仕方

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現代語訳

わが恋は、荒磯の海の風が激しいので、しきりに寄せる浪の絶え間もないようだ。

意訳

私の恋は、荒磯の海に強い風が吹いて浪が絶え間なく寄せるように、一時も休まることがない。

語釈・文法注

有磯
荒磯。越中国の歌枕でもある。
風をいたみ
風が激しいので。

和歌

作者
伊勢(いせ) 872?–938?
伊勢守藤原継蔭の娘。宇多天皇の中宮温子に仕え、宇多天皇の皇子を産んだ。のち敦慶親王との間に娘の中務(歌人)を産んだ。『古今和歌集』に女性歌人として最も多い歌が入る。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1064番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

伊勢の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、193頁(コマ106)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日