古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1065番

須磨の浦に

藤原清正(ふじわらのきよただ)

須磨の浦で海人が伐り積む藻塩木のように、つらくも心の中で燃え続けることだ。

作者
藤原淸正(藤原清正)
  1. 1人ひと人ひとひとにつかはしけるにつかはしけるにつかわしける詞書
  2. 2須磨すま須磨すますまののの浦うら浦うらうらににに初句
  3. 3蜑あま蜑あまあまのこりつむのこりつむのこりつむ二句
  4. 4藻鹽木もしほぎ藻鹽木もしほぎもしおぎののの三句
  5. 5からくもからくもからくも下した下したしたににに四句
  6. 6もえもえもえ渡わた渡わたわたるかなるかなるかな結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕人に贈った歌。

須磨の浦で海人が伐り積む藻塩木のように、つらくも心の中で燃え続けることだ。

意訳

須磨の浦で海人が伐り積んで焚く藻塩木のように、私の恋も、人知れずつらく燃え続けている。

語釈・文法注

藻塩木
塩を焼くための薪。
からく
「辛く(塩辛く)」と「辛く(つらく)」を掛ける。

和歌

作者
藤原清正(ふじわらのきよただ) ?–958
藤原兼輔の子。紀伊守などを務めた。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1065番
歌体
短歌
状況
詞書「人につかはしける」(人に贈った歌)。

修辞

序詞
「須磨の浦に蜑のこりつむ藻鹽木の」が「からく」を導く。

解説

清正の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、193頁(コマ106)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日