古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1047番

心のみ

馬内侍(うまのないし)

心ばかり上の空になって、時鳥の、人に期待させるだけの声に、泣かれてしまう。

作者
馬內侍(馬内侍)
  1. 1時鳥ほととぎす時鳥ほととぎすほととぎすののの鳴な鳴ななきけるきけるきけるはははきゝつやときゝつやとききつやと申まう申まうもうしけるしけるしける人ひと人ひとひとににに詞書
  2. 2心こころ心こころこころのみのみのみ初句
  3. 3空そら空そらそらになりつゝになりつゝになりつつ二句
  4. 4時鳥ほととぎす時鳥ほととぎすほととぎす三句
  5. 5人ひと人ひとひとだのめなるだのめなるだのめなる四句
  6. 6音ね音ねねこそこそこそ鳴な鳴ななかるれかるれかるれ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕時鳥が鳴いたのを聞いたかと申した人に。

心ばかり上の空になって、時鳥の、人に期待させるだけの声に、泣かれてしまう。

意訳

時鳥の声を待って、心ばかり上の空になっている。あてにさせるばかりで鳴かない時鳥に、私のほうが泣かされてしまう。

語釈・文法注

人だのめ
期待させるだけで実がないこと。

和歌

作者
馬内侍(うまのないし) 生没年未詳(十世紀末〜十一世紀初め)
源時明の娘。斎宮女御徽子、円融天皇の中宮媓子、のち中宮定子らに仕えた。中古三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1047番
歌体
短歌
状況
詞書「時鳥の鳴きけるはきゝつやと申しける人に」(時鳥が鳴いたのを聞いたかと申した人に)。

解説

馬内侍の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、191頁(コマ105)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日