古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1046番

時鳥

馬内侍(うまのないし)

時鳥は忍んでいるのに、柏木の森から漏れて、声が聞こえたことだ。

作者
馬內侍(馬内侍)
  1. 1かへしかへしかへし詞書
  2. 2時鳥ほととぎす時鳥ほととぎすほととぎす初句
  3. 3忍しの忍しのしのぶるものぶるものぶるものををを二句
  4. 4柏木かしはぎ柏木かしはぎかしわぎののの三句
  5. 5もりてももりてももりても聲こゑ聲こゑこえののの四句
  6. 6聞きこ聞きこきこえけるかなえけるかなえけるかな結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕返歌。

時鳥は忍んでいるのに、柏木の森から漏れて、声が聞こえたことだ。

意訳

時鳥はひっそりと忍んで鳴いていたのに、柏木の森から漏れて、声が聞こえてしまったのですね。

語釈・文法注

柏木
兵衛府の異称。道長が兵衛佐であったことをいう。
もり
「森」と「漏り」を掛ける。

和歌

作者
馬内侍(うまのないし) 生没年未詳(十世紀末〜十一世紀初め)
源時明の娘。斎宮女御徽子、円融天皇の中宮媓子、のち中宮定子らに仕えた。中古三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1046番
歌体
短歌
状況
詞書「かへし」(返歌)。

修辞

掛詞
「もり」に「森」と「漏り」。

解説

馬内侍の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、191頁(コマ105)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日