古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1040番

風吹けば

紀貫之(きのつらゆき)

風が吹くと絶えず浪が越える磯なのだろうか。わが袖の乾く時がないのは。

作者
貫之(紀貫之)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2風かぜ風かぜかぜ吹ふ吹ふふけばけばけば初句
  3. 3とととははわににに波なみ波なみなみこすこすこす二句
  4. 4磯いそ磯いそいそなれやなれやなれや三句
  5. 5我わ我わわががが衣手ころもで衣手ころもでころもでののの四句
  6. 6かわくかわくかわく時とき時ときときなきなきなき結句

引用の仕方

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現代語訳

風が吹くと絶えず浪が越える磯なのだろうか。わが袖の乾く時がないのは。

意訳

私の袖は、風が吹くたびにいつも浪が打ち越える磯なのだろうか。涙で乾く時がまったくない。

語釈・文法注

とはに
いつも。
なれや
〜なのだろうか。

和歌

作者
紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1040番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
倒置
倒置。

解説

貫之の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、190頁(コマ105)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日