古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1039番

雨こそは

読人しらず(よみびとしらず)

雨こそは、頼りにすれば漏るものでしょう。頼まないでいたら、思ってくれない人と見て、終わりにしましょう。

作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1かへしかへしかへし詞書
  2. 2雨あめ雨あめあめこそはこそはこそは初句
  3. 3賴たの賴たのたのまばもらめまばもらめまばもらめ二句
  4. 4賴たの賴たのたのまずばまずばまずば三句
  5. 5思おも思おもおもはぬはぬわぬ人ひと人ひとひとととと四句
  6. 6見み見みみてててをやみなむをやみなむをやみなむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕返歌。

雨こそは、頼りにすれば漏るものでしょう。頼まないでいたら、思ってくれない人と見て、終わりにしましょう。

意訳

雨なら頼りにする屋根からでも漏れてくるでしょう。でもあなたを頼りにしないでいたら、私を思ってくれない人と見て、それで終わりにします。

語釈・文法注

もる
雨が「漏る」と、心が「漏る(人に知られる)」を響かせる。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『新古今和歌集』では、『万葉集』の歌や古い歌集から採った歌、伝承の歌などが多い。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1039番
歌体
短歌
状況
詞書「かへし」(返歌)。

修辞

二句切れ
二句切れ。

解説

作者未詳。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、189〜190頁(コマ104)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日