古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1041番

須磨の蜑の

藤原道信(ふじわらのみちのぶ)

須磨の海人の浪のかかる衣のことを、よそごととばかり聞いていたのは、わが身のことになってしまった。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
道信朝臣(藤原道信)
  1. 1須磨すま須磨すますまののの蜑あま蜑あまあまののの初句
  2. 2浪なみ浪なみなみかけかけかけ衣ごろも衣ごろもごろも二句
  3. 3よそにのみよそにのみよそにのみ三句
  4. 4聞き聞ききくくくははは我わ我わわががが身み身みみににに四句
  5. 5なりにけるかななりにけるかななりにけるかな結句

引用の仕方

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現代語訳

須磨の海人の浪のかかる衣のことを、よそごととばかり聞いていたのは、わが身のことになってしまった。

意訳

須磨の海人の衣はいつも浪に濡れていると、よそごとに聞いていた。それが今は恋の涙に濡れるわが身のことになってしまった。

語釈・文法注

浪かけ衣
浪のかかる衣。

和歌

作者
藤原道信(ふじわらのみちのぶ) 972–994
太政大臣藤原為光の子。和歌にすぐれたが、二十三歳の若さで亡くなった。藤原実方と親しかった。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1041番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

字余り
初句。

解説

道信の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、190頁(コマ105)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日