古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1029番

我が戀は

後鳥羽院(ごとばいん)

わが恋は、槙の下葉に漏れる時雨のようだ。濡れても、袖の色に出すだろうか。

作者
太上天皇(後鳥羽院)
  1. 1小野宮をののみや小野宮をののみやおののみやののの歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに、、、忍戀しのぶこひ忍戀しのぶこひしのぶこいののの心こころ心こころこころををを詞書
  2. 2我わ我わわががが戀こひ戀こひこいははは初句
  3. 3槇まき槇まきまきののの下葉したば下葉したばしたばににに二句
  4. 4もるもるもる時雨しぐれ時雨しぐれしぐれ三句
  5. 5ぬるともぬるともぬるとも袖そで袖そでそでののの四句
  6. 6色いろ色いろいろににに出い出いいでめやでめやでめや結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕小野宮の歌合で、「忍恋(忍ぶ恋)」の心を。

わが恋は、槙の下葉に漏れる時雨のようだ。濡れても、袖の色に出すだろうか。

意訳

私の恋は、常緑の槙の下葉に漏れ落ちる時雨のようなものだ。涙に袖が濡れても、紅葉のように色に出したりはしない。

語釈・文法注

めや
反語。

和歌

作者
後鳥羽院(ごとばいん) 1180–1239
第八十二代天皇。譲位後に院政を行い、和歌所を置いて『新古今和歌集』の撰集を命じ、自らも撰歌と切継に深く関わった。承久の乱(1221)に敗れて隠岐に配流され、配所でも集の精選(隠岐本)を続けた。『新古今和歌集』では「太上天皇」と記され、三十三首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1029番
歌体
短歌
状況
詞書「小野宮の歌合に、忍戀の心を」(小野宮の歌合で、「忍恋(忍ぶ恋)」の心を)。

修辞

三句切れ
三句切れ。

解説

後鳥羽院の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、188頁(コマ104)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日