古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1025番

秋萩の

大伴家持(おおとものやかもち)

秋萩の枝もたわむほどに置く露が今朝消えてしまうように、たとえ死んでも、思いを色に出そうか。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
中納言家持(大伴家持)
  1. 1秋萩あきはぎ秋萩あきはぎあきはぎののの初句
  2. 2枝えだ枝えだえだもともともとををおゝにゝにおに二句
  3. 3おくおくおく露つゆ露つゆつゆののの三句
  4. 4今朝けさ今朝けさけさ消き消ききえぬともえぬともえぬとも四句
  5. 5色いろ色いろいろににに出い出いいでめやでめやでめや結句

引用の仕方

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現代語訳

秋萩の枝もたわむほどに置く露が今朝消えてしまうように、たとえ死んでも、思いを色に出そうか。

意訳

秋萩の枝もたわむほどに置いた露が、今朝消えてしまうように、たとえ私の命が消えても、恋の思いを表に出したりするものか。

語釈・文法注

とををに
たわむほどに。
色に出づ
思いが表に現れる。
めや
反語。

和歌

作者
大伴家持(おおとものやかもち) 718?–785
大伴旅人の子。越中守などを経て中納言に至った。『万葉集』の編纂に深く関わったとされ、同集に最も多くの歌を残す。繊細で抒情的な歌風で知られる。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1025番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

序詞
「秋萩の枝もとををにおく露の」が「消え」を導く。

解説

家持の歌。もとは『万葉集』巻第八(1595番)。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、187頁(コマ103)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日