古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1018番

奥山の

凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)

奥山の峰を飛び越えていく初雁のように、わずかにさえ見ないで、終わってしまうのだろうか。

作者
躬恒(凡河内躬恒)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2奥山おくやま奥山おくやまおくやまののの初句
  3. 3嶺みね嶺みねみねとびこゆるとびこゆるとびこゆる二句
  4. 4初雁はつかり初雁はつかりはつかりののの三句
  5. 5わづかにだにもわづかにだにもわずかにだにも四句
  6. 6見み見みみでややみなむでややみなむでややみなむ結句

引用の仕方

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現代語訳

奥山の峰を飛び越えていく初雁のように、わずかにさえ見ないで、終わってしまうのだろうか。

意訳

奥山の峰を飛び越えていく初雁を一瞬見るように、ほんのわずかでさえあの人を見ることもなく、終わってしまうのだろうか。

語釈・文法注

和歌

作者
凡河内躬恒(おおしこうちのみつね) 生没年未詳(九世紀末〜十世紀前半)
『古今和歌集』の撰者の一人。甲斐少目・和泉大掾など地方の下級官人を務めたが、歌才は宇多・醍醐両天皇に重んじられ、屏風歌や歌合で活躍した。貫之と並ぶ歌人とされる。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1018番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

序詞
「奥山の嶺とびこゆる初雁の」が「わづか」を導く。

解説

躬恒の歌。底本は第四句を「わづかにだにも」とするが、「はつかにだにも」とする本もある。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、186頁(コマ103)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日