新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1017番
幾かへり
幾たび、咲いては散る花を眺めながら、もの思いをして暮らす春に巡りあうのだろう。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕長年言い寄っていた女が、さすがに打ち解けてはくれなかったので、春の末ごろに言い送った歌。
幾たび、咲いては散る花を眺めながら、もの思いをして暮らす春に巡りあうのだろう。
意訳
これまで幾たび、咲いては散る花を眺めながら、恋のもの思いに暮れる春を過ごしてきたことだろう。
語釈・文法注
- けぢかく
- 親しく。
和歌
- 作者
- 大中臣能宣(おおなかとみのよしのぶ) 921–991
伊勢神宮の祭主。梨壺の五人の一人として『後撰和歌集』の撰集にあたった。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1017番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「年を經ていひわたり侍りける女の、さすがにけぢかくはあらざりけるに、春の末つ方いひつかはしける」(長年言い寄っていた女が、さすがに打ち解けてはくれなかったので、春の末ごろに言い送った歌)。
修辞
- 字余り
- 第四句。
解説
能宣の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、186頁(コマ103)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日