新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1016番
匂ふらむ
美しく咲いているだろう、霞の中の桜の花よ。思いやるだけでも惜しい春だなあ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕女を物越しにほのかに見て贈った歌。
美しく咲いているだろう、霞の中の桜の花よ。思いやるだけでも惜しい春だなあ。
意訳
霞の中で美しく咲いているだろう桜の花のように、ほのかに見たあなた。思いやるだけでも、心ひかれて惜しまれる春だ。
語釈・文法注
- 物ごし
- 簾などを隔てて。
和歌
- 作者
- 清原元輔(きよはらのもとすけ) 908–990
清原深養父の孫で、清少納言の父。梨壺の五人の一人として『後撰和歌集』の撰集と『万葉集』の訓読にあたった。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1016番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「女を物ごしにほのかに見てつかはしける」(女を物越しにほのかに見て贈った歌)。
解説
元輔の歌。底本は作者名を「藤原元輔」と刷る。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、185頁(コマ102)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日