新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1014番
われならぬ
私ではない人に心を尽くしている。筑波山の、ひそかに通う道さえないのだろうか。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕ほかに通う男がいる女のもとに贈った歌。
私ではない人に心を尽くしている。筑波山の、ひそかに通う道さえないのだろうか。
意訳
あなたは私ではない人に心を尽くしている。せめて筑波山の木の下道のように、ひそかに通える道さえないのだろうか。
語釈・文法注
- つくば
- 「尽く」と「筑波」を掛ける。
- 下に
- ひそかに。
和歌
- 作者
- 大中臣能宣(おおなかとみのよしのぶ) 921–991
伊勢神宮の祭主。梨壺の五人の一人として『後撰和歌集』の撰集にあたった。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1014番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「又かよふ人ありける女のもとにつかはしける」(ほかに通う男がいる女のもとに贈った歌)。
修辞
- 掛詞
- 「つくば」に「尽く」と「筑波」。
解説
能宣の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、185頁(コマ102)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日