新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1013番
筑波山
筑波山は、端山も茂山も木が茂っているけれど、思い入るのには、さしさわりがなかった。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
筑波山は、端山も茂山も木が茂っているけれど、思い入るのには、さしさわりがなかった。
意訳
筑波山は麓の山も奥の山も木が茂っているが、分け入るのに妨げにはならない。人目の多い中でも、恋の道に入る私の心を妨げるものはない。
語釈・文法注
- 端山
- 麓の山。
- 繁山
- 木の茂った山。
- 思ひいる
- 「思ひ入る」に山に「入る」を掛ける。
和歌
- 作者
- 源重之(みなもとのしげゆき) ?–1000?
清和天皇の曽孫。相模権守などの地方官を歴任し、陸奥で没した。冷泉天皇の東宮時代に献上した「重之百首」は、現存最古の百首歌とされる。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1013番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 掛詞
- 「いる」に「入る」と「思ひ入る」。
解説
重之の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、185頁(コマ102)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日