古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1012番

今日も又

和泉式部(いずみしきぶ)

今日もまた、こうして言わずにいて、伊吹のさしも草のように、そのように私だけが燃え続けるのだろうか。

作者
和泉式部
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2今日けふ今日けふきょうももも又また又またまた初句
  3. 3かくやいぶきのかくやいぶきのかくやいぶきの二句
  4. 4さしもさしもさしも草ぐさ草ぐさぐさ三句
  5. 5さしもわれのみさしもわれのみさしもわれのみ四句
  6. 6燃も燃ももえやえやえや渡わた渡わたわたらむらむらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

今日もまた、こうして言わずにいて、伊吹のさしも草のように、そのように私だけが燃え続けるのだろうか。

意訳

今日もまた、思いを言わずにいて、伊吹山のさしも草が燃えるように、そんなにも私だけが恋に燃え続けるのだろうか。

語釈・文法注

いぶき
「言ふ」と「伊吹」を掛ける。
さしも草
もぐさ。

和歌

作者
和泉式部(いずみしきぶ) 978?–?
大江雅致の娘。和泉守橘道貞の妻となり、のち冷泉天皇の皇子為尊親王・敦道親王との恋で知られる。中宮彰子に仕えた。情熱的な恋の歌が多く、『和泉式部日記』がある。娘は小式部内侍。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1012番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「いぶき」に「言ふ」と「伊吹」。
縁語
「さしも草」「燃え」。

解説

和泉式部の歌。底本は第四句を「さしもわれのみ」とするが、「さらばわれのみ」とする本もある。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、185頁(コマ102)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日