古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 998番

年をへて

藤原高光(ふじわらのたかみつ)

年を経て思い続けた心のしるしとして、空からも便りの風が吹いてきたことだ。

作者
藤原高光
  1. 1人ひと人ひとひとののの文ふみ文ふみふみつかはしつかはしつかわし侍はべ侍はべはべりけるりけるりける返事かへりごと返事かへりごとかえりごとにそへてにそへてにそえて、、、女をんな女をんなおんなにつかはしけるにつかはしけるにつかわしける詞書
  2. 2年とし年としとしをををへてへてへて初句
  3. 3思おも思おもおもふふう心こころ心こころこころののの二句
  4. 4しるしにぞしるしにぞしるしにぞ三句
  5. 5空そら空そらそらもたよりのもたよりのもたよりの四句
  6. 6風かぜ風かぜかぜははは吹ふ吹ふふきつるきつるきつる結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕人の手紙を届けさせました返事に添えて、女に贈った歌。

年を経て思い続けた心のしるしとして、空からも便りの風が吹いてきたことだ。

意訳

何年も思い続けてきた心が通じたしるしに、空からも、便りを運ぶ風が吹いてきた。

語釈・文法注

和歌

作者
藤原高光(ふじわらのたかみつ) 940?–994
藤原師輔の子。右少将のとき比叡山で出家し、のち多武峰に移った。その出家は『多武峰少将物語』に描かれる。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・998番
歌体
短歌
状況
詞書「人の文つかはし侍りける返事にそへて、女につかはしける」(人の手紙を届けさせました返事に添えて、女に贈った歌)。

解説

高光の歌。底本は結句を「風は吹きつる」とするが、「風は吹きける」とする本もある。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、182頁(コマ101)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日