古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十 羇旅歌 985番

さとり行く

慈円(じえん)

悟りへと行く真実の道に入ったので、恋しく思うはずの故郷もない。

作者
前大僧正慈圓(慈円)
  1. 1百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうた奉たてまつ奉たてまつたてまつりしりしりし時とき時ときとき、、、旅たび旅たびたびののの歌うた歌うたうた詞書
  2. 2さとりさとりさとり行ゆ行ゆゆくくく初句
  3. 3まことのまことのまことの道みち道みちみちににに二句
  4. 4入い入いいりぬればりぬればりぬれば三句
  5. 5戀こ戀ここひしかるべきひしかるべきいしかるべき四句
  6. 6故鄕ふるさと故鄕ふるさとふるさともなしもなしもなし結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕百首歌を献上した時の、旅の歌。

悟りへと行く真実の道に入ったので、恋しく思うはずの故郷もない。

意訳

悟りへと向かう仏の道に入ってしまったので、旅をしていても、恋しく思う故郷などない。

語釈・文法注

まことの道
仏道。

和歌

作者
慈円(じえん) 1155–1225
関白藤原忠通の子で、九条兼実の弟、良経の叔父。天台座主を四度務めた。歴史書『愚管抄』を著した。率直で多彩な歌風で、『新古今和歌集』に西行に次ぐ九十二首が入る。家集に『拾玉集』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第十・羇旅歌・985番
歌体
短歌
状況
詞書「百首の歌奉りし時、旅の歌」(百首歌を献上した時の、旅の歌)。

解説

慈円の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、179頁(コマ99)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日