古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十 羇旅歌 979番

世をいとふ

妙(たえ)

世を厭う人と聞いたので、仮の宿に心をとめるなと思うだけです。

作者
遊女妙(妙)
  1. 1かへしかへしかへし詞書
  2. 2世よ世よよをををいといといとふふう初句
  3. 3人ひと人ひとひととしとしとし聞き聞ききけばけばけば二句
  4. 4かりのかりのかりの宿やど宿やどやどににに三句
  5. 5心こころ心こころこころとむなととむなととむなと四句
  6. 6思おも思おもおもふばかりぞふばかりぞうばかりぞ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕返歌。

世を厭う人と聞いたので、仮の宿に心をとめるなと思うだけです。

意訳

あなたは世を捨てた出家の方とうかがいました。ですから、この仮の宿に心をとめなさいますなと思っただけなのです。

語釈・文法注

かりの宿
この世。遊女の宿の意を掛ける。

和歌

作者
妙(たえ) 生没年未詳(十二世紀)
摂津国江口の遊女。西行との贈答で知られ、謡曲『江口』の題材となった。
出典
『新古今和歌集』巻第十・羇旅歌・979番
歌体
短歌
状況
詞書「かへし」(返歌)。

修辞

字余り
第三句。

解説

遊女妙の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、178頁(コマ99)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日