新古今和歌集 巻第十 羇旅歌 967番
さらぬだに
そうでなくてさえ秋の旅寝は悲しいのに、松に吹いている、床の山の山風が。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕旅の歌として詠んだ歌。
そうでなくてさえ秋の旅寝は悲しいのに、松に吹いている、床の山の山風が。
意訳
ただでさえ秋の旅寝は悲しいのに、寝床の上で、床の山から吹きおろす風が松を鳴らしている。
語釈・文法注
- 床の山
- 近江国の歌枕。「床(寝床)」を掛ける。
和歌
- 作者
- 藤原秀能(ふじわらのひでよし) 1184–1240
後鳥羽院の北面・西面の武士。和歌所の寄人として院に重んじられた。承久の乱で院方として戦い、のち出家して如願と号した。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十・羇旅歌・967番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「旅の歌とてよめる」(旅の歌として詠んだ歌)。
修辞
- 掛詞
- 「床」に「寝床」と「床の山」。
- 体言止め
- 体言止め。
解説
秀能の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、176頁(コマ98)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日