新古今和歌集 巻第十 羇旅歌 939番
明けば又
夜が明けたら、また越えるはずの山の峰なのだろうか。空を行く月の行く手の白雲は。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕五十首歌を献上した時の歌。
夜が明けたら、また越えるはずの山の峰なのだろうか。空を行く月の行く手の白雲は。
意訳
空を渡る月の行く手に白雲がかかっている。あれは、夜が明けたら私が越えて行かなくてはならない山の峰なのだろうか。
語釈・文法注
- なれや
- 〜なのだろうか。
和歌
- 作者
- 藤原家隆(ふじわらのいえたか(かりゅう)) 1158–1237
藤原俊成に和歌を学び、定家と並ぶ新古今時代の代表的歌人。『新古今和歌集』の撰者の一人。温雅で清澄な歌風で、生涯に六万首を詠んだと伝えられる。晩年は出家して壬生二品と呼ばれた。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十・羇旅歌・939番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「五十首の歌奉りし時」(五十首歌を献上した時の歌)。
修辞
- 三句切れ
- 三句切れ。
- 体言止め
- 体言止め。
解説
家隆の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、172頁(コマ96)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日