新古今和歌集 巻第十 羇旅歌 913番
立ちながら
立ったまま今夜は明けてしまった。園原の伏屋という名も、伏して寝るかいがなかった。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕信濃の御坂のあたりを描いた絵に、園原という所で旅人が宿って、立ったまま夜を明かしている所を詠んだ歌。
立ったまま今夜は明けてしまった。園原の伏屋という名も、伏して寝るかいがなかった。
意訳
立ったまま、今夜は明けてしまった。園原の伏屋という名なのに、横になって寝ることもできず、その名のかいもなかった。
語釈・文法注
- 園原・伏屋
- 信濃国の歌枕。伏屋は粗末な小屋。「伏す」を響かせる。
和歌
- 作者
- 藤原輔尹(ふじわらのすけただ) 生没年未詳(十世紀末〜十一世紀初め)
藤原興方の子。大和守などを務めた。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十・羇旅歌・913番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「信濃の、みさかのかた書きたる繪に、その原といふ所に、旅人やどりて、立ちあかしたる所を」(信濃の御坂のあたりを描いた絵に、園原という所で旅人が宿って、立ったまま夜を明かしている所を詠んだ歌)。
修辞
- 二句切れ
- 二句切れ。
解説
輔尹の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、167頁(コマ93)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日