古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十 羇旅歌 910番

しなが鳥

読人しらず(よみびとしらず)

猪名野を行くと、有馬山に夕霧が立ってきた。宿もないのに。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1しながしながしなが鳥どり鳥どりどり初句
  2. 2猪名野ゐなの猪名野ゐなのいなのををを行ゆ行ゆゆけばけばけば二句
  3. 3有馬ありま有馬ありまありま山やま山やまやま三句
  4. 4夕ゆふ夕ゆふゆう霧ぎり霧ぎりぎり立た立たたちぬちぬちぬ四句
  5. 5宿やど宿やどやどはははなくしてなくしてなくして結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

猪名野を行くと、有馬山に夕霧が立ってきた。宿もないのに。

意訳

猪名野を旅して行くと、有馬山に夕霧が立ちこめてきた。泊まる宿もないというのに。

語釈・文法注

しなが鳥
「猪名」の枕詞。
猪名野
摂津国の野。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『新古今和歌集』では、『万葉集』の歌や古い歌集から採った歌、伝承の歌などが多い。
出典
『新古今和歌集』巻第十・羇旅歌・910番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

枕詞
「しなが鳥」。
四句切れ
四句切れ。
倒置
倒置。

解説

作者未詳。もとは『万葉集』巻第七(1140番)。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、166頁(コマ93)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日