新古今和歌集 巻第十 羇旅歌 896番
飛ぶ鳥の
飛鳥の里を後にして行ってしまったら、あなたのいるあたりは見えなくなるのだろうか。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕和銅三年三月、藤原の宮から奈良の宮にお移りになった時。
飛鳥の里を後にして行ってしまったら、あなたのいるあたりは見えなくなるのだろうか。
意訳
住み慣れた飛鳥の里を後にして新しい都へ移ってしまったら、あなたの住むあたりは、もう見えなくなってしまうのだろうか。
語釈・文法注
- 飛ぶ鳥の
- 「飛鳥」の枕詞。
- おきていなば
- 後に残して行ってしまったら。
和歌
- 作者
- 元明天皇(げんめいてんのう) 661–721
第四十三代天皇。天智天皇の皇女で、草壁皇子の妃。文武天皇の母。和銅三年(710年)に平城京に遷都した。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十・羇旅歌・896番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「和銅三年三月、藤原の宮より奈良の宮に遷らせ給ひける時」(和銅三年三月、藤原の宮から奈良の宮にお移りになった時)。
修辞
- 枕詞
- 「飛ぶ鳥の」。
- 字余り
- 第三句。
解説
元明天皇の歌で、巻第十(羇旅歌)の巻頭歌。和銅三年(710年)の平城京遷都の折の歌。もとは『万葉集』巻第一(78番)。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、164頁(コマ92)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日