新古今和歌集 巻第九 離別歌 895番
色ふかく
色深く染めた旅の狩衣を、帰ってこないうちの形見とも見てほしい。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕人の国へ下る人に、狩衣を贈るといって詠んだ歌。
色深く染めた旅の狩衣を、帰ってこないうちの形見とも見てほしい。
意訳
色濃く染めあげたこの旅の狩衣を、あなたが帰ってくるまでの間の、私の形見と思って見てください。
語釈・文法注
- 狩衣
- 旅などに着る略装。
和歌
- 作者
- 藤原顕綱(ふじわらのあきつな) 1029–1103
藤原兼経の子。讃岐守などを務めた。歌人讃岐典侍の父。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第九・離別歌・895番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「人の國へまかりける人に、狩衣つかはすとてよめる」(人の国へ下る人に、狩衣を贈るといって詠んだ歌)。
解説
顕綱の歌。底本は第四句を「歸らぬまでの」とするが、「かへらむまでの」とする本もある。巻第九の巻末歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、163頁(コマ91)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日