古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第九 離別歌 894番

別れ路は

源行宗(みなもとのゆきむね)

別れ路は雲の彼方に遠くなってしまっても、そちらから吹く風の便りを見過ごさないでほしい。

作者
大藏卿行宗(源行宗)
  1. 1遠とほ遠とほとおききき國くに國くにくにへへへまかりけるまかりけるまかりける人ひと人ひとひとにつかはしけるにつかはしけるにつかわしける詞書
  2. 2別わか別わかわかれれれ路ぢ路ぢじははは初句
  3. 3雲井くもゐ雲井くもゐくもいのよそにのよそにのよそに二句
  4. 4なりぬともなりぬともなりぬとも三句
  5. 5そなたのそなたのそなたの風かぜ風かぜかぜののの四句
  6. 6便たより便たよりたよりすぐすなすぐすなすぐすな結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕遠い国へ下る人に贈った歌。

別れ路は雲の彼方に遠くなってしまっても、そちらから吹く風の便りを見過ごさないでほしい。

意訳

別れた後、あなたのいる所が雲の彼方になってしまっても、そちらから吹いてくる風に託して、便りをよこすのを忘れないでください。

語釈・文法注

雲井のよそ
雲の彼方。
すぐすな
やり過ごすな。

和歌

作者
源行宗(みなもとのゆきむね) 1064–1143
源基平の子。大蔵卿に至った。
出典
『新古今和歌集』巻第九・離別歌・894番
歌体
短歌
状況
詞書「遠き國へまかりける人につかはしける」(遠い国へ下る人に贈った歌)。

解説

行宗の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、163頁(コマ91)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日