新古今和歌集 巻第九 離別歌 892番
なごり思ふ
名残を思う袂に、前もって知られたことだ。別れていく旅の、行く末の露が。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕都の外へ下る人に詠んで贈った歌。
名残を思う袂に、前もって知られたことだ。別れていく旅の、行く末の露が。
意訳
別れを惜しむ私の袂は、すでに涙の露に濡れている。それで、あなたの旅の行く手に置く露の深さが、前もってわかる。
語釈・文法注
- かねて
- 前もって。
和歌
- 作者
- 惟明親王(これあきらしんのう) 1179–1221
高倉天皇の皇子で、後鳥羽院の兄。出家して聖円と号した。後鳥羽院の歌壇で正治百首などに出詠した。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第九・離別歌・892番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「都の外へまかりける人によみておくりける」(都の外へ下る人に詠んで贈った歌)。
修辞
- 三句切れ
- 三句切れ。
- 倒置
- 倒置。
- 体言止め
- 体言止め。
解説
惟明親王の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、162〜163頁(コマ91)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日