新古今和歌集 巻第九 離別歌 886番
賴め置かむ
頼みにさせておこう。あなたも心が慰められるかと思って。帰ることは、いつとも決まっていなくても。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕遠い所に修行しようと出かけた時に、人々が別れを惜しんで詠みました歌に。
頼みにさせておこう。あなたも心が慰められるかと思って。帰ることは、いつとも決まっていなくても。
意訳
帰ると約束だけはしておこう。そうすればあなたの心も慰められるだろうから。いつ帰れるとも、わからないのだけれど。
語釈・文法注
- 頼め置かむ
- 頼みにさせておこう。
和歌
- 作者
- 西行法師(さいぎょうほうし) 1118–1190
俗名は佐藤義清(のりきよ)。鳥羽院の北面の武士だったが、二十三歳で出家し、諸国を旅して歌を詠んだ。自然と人生の哀感を率直に詠み、『新古今和歌集』に最も多い九十四首が入る。家集に『山家集』がある。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第九・離別歌・886番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「遠き所に修行せむと立ち出でにけるに、人々別を惜しみてよみ侍りける」(遠い所に修行しようと出かけた時に、人々が別れを惜しんで詠みました歌に)。
修辞
- 初句切れ
- 初句切れ。
- 倒置
- 倒置。
解説
西行の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、161〜162頁(コマ90)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日