新古今和歌集 巻第九 離別歌 884番
遙々と
はるばるとあなたが分けて行くはずの白波を、不思議なことに、とどまる私の袖にかけてしまった。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕登蓮法師が筑紫へ下った時に。
はるばるとあなたが分けて行くはずの白波を、不思議なことに、とどまる私の袖にかけてしまった。
意訳
あなたがはるばると分けて行く海の白波を、なぜか、都にとどまる私の袖がかぶっている。別れの涙で濡れているのだ。
語釈・文法注
- あやしや
- 不思議なことに。
和歌
- 作者
- 俊恵法師(しゅんえほうし) 1113–?
源俊頼の子。東大寺の僧。京都白川の自坊を「歌林苑」と名づけ、身分を問わず歌人を集めて歌会を開いた。鴨長明の和歌の師。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第九・離別歌・884番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「登蓮法師、筑紫へまかりけるに」(登蓮法師が筑紫へ下った時に)。
解説
俊恵の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、161頁(コマ90)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日