古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第九 離別歌 882番

歸りこむ

登蓮(とうれん)

帰ってくる時を、人に約束しようか。偲ばれるにちがいないわが身であるならば。

詞書
「別れの心をよめる」(前の歌と同じ詞書)
作者
登蓮法師(登蓮)
  1. 1歸かへ歸かへかえりこむりこむりこむ初句
  2. 2程ほど程ほどほどをやをやをや人ひと人ひとひとににに二句
  3. 3契ちぎ契ちぎちぎらましらましらまし三句
  4. 4忍しの忍しのしのばれぬべきばれぬべきばれぬべき四句
  5. 5わがわがわが身み身みみなりせばなりせばなりせば結句

引用の仕方

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現代語訳

帰ってくる時を、人に約束しようか。偲ばれるにちがいないわが身であるならば。

意訳

もし私が人に恋しく思われる身であるなら、いつ帰ってくると約束もしよう。けれどもそんな身ではないので、約束もしない。

語釈・文法注

ましか
反実仮想。

和歌

作者
登蓮(とうれん) 生没年未詳(十二世紀)
平安後期の僧侶歌人。歌林苑の会衆の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第九・離別歌・882番
歌体
短歌
状況
詞書「別れの心をよめる」(別れの心を詠んだ歌)。

修辞

倒置
倒置。
反実仮想
反実仮想。

解説

登蓮の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、161頁(コマ90)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日