古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第九 離別歌 880番

契りおく

読人しらず(よみびとしらず)

約束しておくことは、まったくなかった。前から思っていた別れではないので。

作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1俄にはか俄にはかにはかににに都みやこ都みやこみやこをををはなれてはなれてはなれて遠とほ遠とほとおくまかりけるにくまかりけるにくまかりけるに、、、女をんな女をんなおんなににに遺つかは遺つかはつかわしけるしけるしける詞書
  2. 2契ちぎ契ちぎちぎりおくりおくりおく初句
  3. 3ことこそことこそことこそ更さら更さらさらににに二句
  4. 4なかりしかなかりしかなかりしか三句
  5. 5かねてかねてかねて思おも思おもおもひしひしいし四句
  6. 6別わか別わかわかれならねばれならねばれならねば結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕急に都を離れて遠くへ下った時に、女に贈った歌。

約束しておくことは、まったくなかった。前から思っていた別れではないので。

意訳

約束を交わすひまもまったくなかった。前々から思っていた別れではなく、急なことだったので。

語釈・文法注

こそ〜しか
「こそ」の結びは已然形。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『新古今和歌集』では、『万葉集』の歌や古い歌集から採った歌、伝承の歌などが多い。
出典
『新古今和歌集』巻第九・離別歌・880番
歌体
短歌
状況
詞書「俄に都をはなれて遠くまかりけるに、女に遺しける」(急に都を離れて遠くへ下った時に、女に贈った歌)。

修辞

三句切れ
三句切れ。

解説

作者未詳。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、160〜161頁(コマ90)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日