古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第九 離別歌 879番

思へども

行尊(ぎょうそん)

思うけれども、定めのない世のはかなさに、いつを待てとも、頼みにさせることはできない。

作者
大僧正行尊(行尊)
  1. 1修行しゆぎやう修行しゆぎやうしゅぎょうにいでにいでにいで侍はべ侍はべはべりけるによめるりけるによめるりけるによめる詞書
  2. 2思おも思おもおもへどもへどもえども初句
  3. 3定さだ定さださだめなきめなきめなき世よ世よよののの二句
  4. 4はかなさにはかなさにはかなさに三句
  5. 5いついついつををを待ま待ままてともてともてとも四句
  6. 6えこそえこそえこそ賴たの賴たのたのめねめねめね結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕修行に出ました時に詠んだ歌。

思うけれども、定めのない世のはかなさに、いつを待てとも、頼みにさせることはできない。

意訳

あなたを思う気持ちはあるけれど、定めのないはかない世の中だから、いつ帰ってくるから待っていてくれとも、約束することができない。

語釈・文法注

えこそ〜ね
〜できない。

和歌

作者
行尊(ぎょうそん) 1055–1135
源基平の子。園城寺の僧で、大峰山などで修行を重ね、のち天台座主・大僧正に至った。修行の旅の歌が多い。
出典
『新古今和歌集』巻第九・離別歌・879番
歌体
短歌
状況
詞書「修行にいで侍りけるによめる」(修行に出ました時に詠んだ歌)。

解説

行尊の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、160頁(コマ90)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日