古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第九 離別歌 878番

歸り來む

藤原基俊(ふじわらのもととし)

あなたが帰ってくる時を思うにつけても、武隈の松のように待つわが身こそ、ひどく老いてしまった。

作者
藤原基俊
  1. 1みちのみちのみちの國くに國くにくにののの守も守もももとよりのもとよりのもとよりの朝臣あそん朝臣あそんあそん、、、久ひさ久ひさひさしくあひしくあひしくあい見み見みみぬぬぬ由よし由よしよし申まう申まうもうしてしてして、、、いつのぼるべしともいはずいつのぼるべしともいはずいつのぼるべしともいわず侍はべ侍はべはべりければりければりければ詞書
  2. 2歸かへ歸かへかえりりり來こ來ここむむむ初句
  3. 3程ほど程ほどほど思おも思おもおもふにもふにもうにも二句
  4. 4武隈たけくま武隈たけくまたけくまののの三句
  5. 5待ま待ままつわがつわがつわが身み身みみこそこそこそ四句
  6. 6いたくいたくいたく老お老おおいぬれいぬれいぬれ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕陸奥の国の守もとよりの朝臣が、長く会っていないと言ってきて、いつ上京するとも言いませんでしたので。

あなたが帰ってくる時を思うにつけても、武隈の松のように待つわが身こそ、ひどく老いてしまった。

意訳

あなたが都に帰ってくるのはいつのことかと思うにつけても、武隈の松のように待ち続ける私の身は、すっかり年老いてしまった。

語釈・文法注

武隈
陸奥国の歌枕。二木の松で知られる。
まつ
「松」と「待つ」を掛ける。

和歌

作者
藤原基俊(ふじわらのもととし) 1060–1142
藤原俊家の子。官位は低かったが、歌壇の重鎮として源俊頼と並び称され、藤原俊成の師となった。
出典
『新古今和歌集』巻第九・離別歌・878番
歌体
短歌
状況
詞書「みちの國の守もとよりの朝臣、久しくあひ見ぬ由申して、いつのぼるべしともいはず侍りければ」(陸奥の国の守もとよりの朝臣が、長く会っていないと言ってきて、いつ上京するとも言いませんでしたので)。

修辞

掛詞
「まつ」に「松」と「待つ」。

解説

基俊の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、160頁(コマ90)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日