古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第九 離別歌 872番

別れ路は

道命法師(どうみょうほうし)

別れの道は、これが最後の旅となるだろう。もう一度生きて帰れる気持ちがしない。

作者
道命法師
  1. 1修行しゆぎやう修行しゆぎやうしゅぎょうににに出い出いいででで立た立たたつとてつとてつとて、、、人ひと人ひとひとのもとにつかはしけるのもとにつかはしけるのもとにつかわしける詞書
  2. 2別わか別わかわかれれれ路ぢ路ぢじははは初句
  3. 3これやこれやこれや限かぎ限かぎかぎりのりのりの二句
  4. 4旅たび旅たびたびならむならむならむ三句
  5. 5更さら更さらさらにいくべきにいくべきにいくべき四句
  6. 6心地ここち心地ここちここちこそせねこそせねこそせね結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕修行に出発するといって、人のもとに贈った歌。

別れの道は、これが最後の旅となるだろう。もう一度生きて帰れる気持ちがしない。

意訳

この別れの旅路は、これが最後になるだろう。生きてまた戻ってこられる気がしない。

語釈・文法注

いくべき
「行く」と「生く」を掛ける。

和歌

作者
道命法師(どうみょうほうし) 974–1020
大納言藤原道綱の子で、右大将道綱母の孫。天王寺別当を務めた。読経の美声で知られ、和泉式部との交渉を伝える説話がある。中古三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第九・離別歌・872番
歌体
短歌
状況
詞書「修行に出で立つとて、人のもとにつかはしける」(修行に出発するといって、人のもとに贈った歌)。

修辞

掛詞
「いく」に「行く」と「生く」。

解説

道命の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、159頁(コマ89)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日