新古今和歌集 巻第九 離別歌 871番
唐も
唐土も同じ天の下にあると聞く。照る日のもとの国を忘れないでほしい。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕成尋法師が宋に渡りました時に、母が詠みました歌。
唐土も同じ天の下にあると聞く。照る日のもとの国を忘れないでほしい。
意訳
唐土もこの国と同じ天の下にあると聞いています。どうか、照る日のもとにある日本のことを、そして母のことを忘れないでおくれ。
語釈・文法注
- 日のもと
- 「日の本(日本)」を掛ける。
- なむ
- 〜してほしい。
和歌
- 作者
- 成尋阿闍梨母(じょうじんあじゃりのはは) 988?–?
源俊賢の娘とされる。子の成尋の渡宋を嘆いた家集『成尋阿闍梨母集』がある。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第九・離別歌・871番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「成尋法師入唐し侍りけるに、母のよみ侍りける」(成尋法師が宋に渡りました時に、母が詠みました歌)。
修辞
- 三句切れ
- 三句切れ。
- 掛詞
- 「日のもと」に「日の下」と「日本」。
解説
成尋の母の歌。成尋は延久四年(1072年)、六十二歳で宋に渡った。母はそのとき八十歳を超えていた。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、159頁(コマ89)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日