古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第八 哀傷歌 834番

蓬生に

慈円(じえん)

蓬の茂る墓所に、いつ置くことになるのか、露のようなこの身は。今日の夕暮れか、明日の曙か。

詞書
「無常の心を」(前の歌と同じ詞書)
作者
前大僧正慈圓(慈円)
  1. 1蓬生よもぎふ蓬生よもぎふよもぎうににに初句
  2. 2いつかいつかいつか置お置おおくべきくべきくべき二句
  3. 3露つゆ露つゆつゆののの身み身みみははは三句
  4. 4今日けふ今日けふきょうののの夕ゆふ夕ゆふゆうぐれぐれぐれ四句
  5. 5明日あす明日あすあすのあけぼののあけぼののあけぼの結句

引用の仕方

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現代語訳

蓬の茂る墓所に、いつ置くことになるのか、露のようなこの身は。今日の夕暮れか、明日の曙か。

意訳

露のようにはかないこの身は、いつ蓬の茂る墓所に置かれることになるのだろう。今日の夕暮れか、それとも明日の明け方か。

語釈・文法注

蓬生
蓬の茂る荒れた所。墓所。

和歌

作者
慈円(じえん) 1155–1225
関白藤原忠通の子で、九条兼実の弟、良経の叔父。天台座主を四度務めた。歴史書『愚管抄』を著した。率直で多彩な歌風で、『新古今和歌集』に西行に次ぐ九十二首が入る。家集に『拾玉集』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第八・哀傷歌・834番
歌体
短歌
状況
詞書「無常の心を」(無常の心を詠んだ歌)。

修辞

体言止め
体言止め。
対句
対句。

解説

慈円の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、151頁(コマ85)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日