新古今和歌集 巻第八 哀傷歌 830番
世の中は
世の中は、見たことも聞いたことも、はかなくて、むなしい空の煙なのだった。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕母の喪に服していたころ、また亡くなった人のあたりから見舞ってきましたので、贈った歌。
世の中は、見たことも聞いたことも、はかなくて、むなしい空の煙なのだった。
意訳
世の中は、自分の身に見たことも、人から聞いたことも、みなはかない。誰もがむなしい空に消える煙なのだ。
語釈・文法注
和歌
- 作者
- 藤原清輔(ふじわらのきよすけ) 1104–1177
藤原顕輔の子。六条藤家の歌学を継ぎ、歌学書『袋草紙』『奥義抄』を著した。二条天皇の命で『続詞花和歌集』を撰んだが、天皇の死で勅撰集にならなかった。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第八・哀傷歌・830番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「母の思ひに侍りける頃、又なくなりにける人の邊より問ひて侍りければ遣しける」(母の喪に服していたころ、また亡くなった人のあたりから見舞ってきましたので、贈った歌)。
解説
清輔の歌。底本は第四句を「むなしき空の」とするが、「むなしき空は」とする本もある。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、150頁(コマ85)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日