古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第八 哀傷歌 831番

いつ歎き

西行法師(さいぎょうほうし)

いつ嘆き、いつ思うべきことだというので、後の世のことを知らずに、人は過ごしているのだろう。

作者
西行法師
  1. 1無常むじやう無常むじやうむじょうののの心こころ心こころこころををを詞書
  2. 2いついついつ歎なげ歎なげなげききき初句
  3. 3いついついつ思おも思おもおもふべきふべきうべき二句
  4. 4事こと事ことことなればなればなれば三句
  5. 5後のち後のちのちののの世よ世よよ知し知ししらでらでらで四句
  6. 6人ひと人ひとひとののの過す過すすぐらむぐらむぐらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕無常の心を詠んだ歌。

いつ嘆き、いつ思うべきことだというので、後の世のことを知らずに、人は過ごしているのだろう。

意訳

死後の世のことは、今嘆き思わなければいつ思うというのか。それなのにどうして人は、後の世のことも考えずに日を過ごしているのだろう。

語釈・文法注

後の世
死後の世。来世。

和歌

作者
西行法師(さいぎょうほうし) 1118–1190
俗名は佐藤義清(のりきよ)。鳥羽院の北面の武士だったが、二十三歳で出家し、諸国を旅して歌を詠んだ。自然と人生の哀感を率直に詠み、『新古今和歌集』に最も多い九十四首が入る。家集に『山家集』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第八・哀傷歌・831番
歌体
短歌
状況
詞書「無常の心を」(無常の心を詠んだ歌)。

解説

西行の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、150頁(コマ85)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日