新古今和歌集 巻第八 哀傷歌 825番
うつりけむ
映っていた昔の面影が残っているかと思って見ると、悲しみの増す真澄鏡よ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕俊頼朝臣が亡くなった後、いつも見ていた鏡を仏像に作らせますといって詠んだ歌。
映っていた昔の面影が残っているかと思って見ると、悲しみの増す真澄鏡よ。
意訳
亡き人の昔の面影が残っているかと思って鏡をのぞくと、かえって悲しみがいっそう増してくる。
語釈・文法注
- ます鏡
- 「増す」と「真澄鏡(よく澄んだ鏡)」を掛ける。
和歌
- 作者
- 新少将(しんしょうしょう) 生没年未詳(十二世紀)
源俊頼の娘。待賢門院に仕えた女房。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第八・哀傷歌・825番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「俊賴朝臣身まかりて後常に見ける鏡を佛に作らせ侍るとてよめる」(俊頼朝臣が亡くなった後、いつも見ていた鏡を仏像に作らせますといって詠んだ歌)。
修辞
- 掛詞
- 「ます」に「増す」と「真澄」。
- 体言止め
- 体言止め。
解説
新少将の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、149頁(コマ84)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日