古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第八 哀傷歌 822番

思へ君

源三位(げんざんみ)

思ってみてください。燃えた煙にまぎれもせず、立ち後れてしまった春の霞のような私を。

作者
源三位
  1. 1かへしかへしかへし詞書
  2. 2思おも思おもおもへへえ君きみ君きみきみ初句
  3. 3もえしもえしもえし煙けぶり煙けぶりけぶりににに二句
  4. 4まがまがまがひなでひなでいなで三句
  5. 5立た立たたちおくれたるちおくれたるちおくれたる四句
  6. 6春はる春はるはるののの霞かすみ霞かすみかすみををを結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕返歌。

思ってみてください。燃えた煙にまぎれもせず、立ち後れてしまった春の霞のような私を。

意訳

察してください。帝を送った火葬の煙にまぎれて一緒に消えることもできず、春の霞のように取り残されてしまった私の身を。

語釈・文法注

まがひなで
まぎれないで。

和歌

作者
源三位(げんざんみ) 生没年未詳(十一世紀)
後朱雀天皇の乳母。源兼資の娘。
出典
『新古今和歌集』巻第八・哀傷歌・822番
歌体
短歌
状況
詞書「かへし」(返歌)。

修辞

初句切れ
初句切れ。
倒置
倒置。

解説

源三位の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、148頁(コマ84)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日