新古今和歌集 巻第八 哀傷歌 810番
物をのみ
もの思いばかりして寝覚める枕には、涙のかからない暁はない。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕公忠朝臣が亡くなりましたころ、詠みました歌。
もの思いばかりして寝覚める枕には、涙のかからない暁はない。
意訳
父を失った悲しみに沈んで、夜中に目覚めるたびに、枕に涙がかからない明け方はない。
語釈・文法注
- 思ひ寝覚め
- もの思いをしながら寝て目覚める。
和歌
- 作者
- 源信明(みなもとのさねあきら) 910–970
源公忠の子。陸奥守などを務めた。中務との恋で知られる。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第八・哀傷歌・810番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「公忠朝臣身まかりにける頃、よみ侍りける」(公忠朝臣が亡くなりましたころ、詠みました歌)。
解説
信明の歌。公忠は信明の父。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、146頁(コマ83)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日