新古今和歌集 巻第八 哀傷歌 809番
水底に
水底に千々の灯火の光は映るけれども、昔の人の面影は見えないことだ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕入道摂政のために、万灯会が行われました時に。
水底に千々の灯火の光は映るけれども、昔の人の面影は見えないことだ。
意訳
池の水底には、供養の無数の灯火が映っている。けれども、亡き父の昔の面影だけは、どこにも見えない。
語釈・文法注
- 入道摂政
- 藤原兼家。東三条院の父。
- 万灯会
- 多くの灯明をともして仏を供養する法会。
和歌
- 作者
- 東三条院(ひがしさんじょういん) 962–1001
藤原詮子。藤原兼家の娘。円融天皇の女御で、一条天皇の母。女院号のはじめ。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第八・哀傷歌・809番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「入道攝政の爲めに、萬燈會行はれ侍りけるに」(入道摂政のために、万灯会が行われました時に)。
解説
東三条院(藤原詮子)の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、145頁(コマ82)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日